もう一度観たいあの映画 VOL.87『ドント・ブリーズ』
監督:フェデ・アルバレス
主演:スティーヴン・ラング
【STORY】
親と決別し街を出るため逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスと一緒に、大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗に入る。だが目は見えないが超人的な聴覚を持つ老人は、どんな“音”も逃さない<異常者>だった。真っ暗闇の家の中で追い詰められた若者たちは、怪しげな地下室にたどり着く。そこで目にした衝撃的な光景に、ロッキーの悲
鳴が鳴り響く――。彼らはここから無傷で《脱出》できるのか―。
【REVIEW】
舞台はデトロイト郊外の一軒家、周辺はゴーストタウン化して誰も住んでいません。その一軒家に住んでいるのは一人暮らしで盲目の老人。イラクからの退役軍人で、従軍中に手榴弾で両目の視力を失っています。そして、一人娘を交通事故で失った際の示談金30万ドルが自宅に隠されているといった設定です。
この「悪魔のいけにえ」のような片田舎のの設定で、盲目とはいえ「座頭市」のように強い奴かもしれないところに、3人のおバカな若者が強盗に入ります。ギャングのはしくれみたいな主犯格のマネーとその彼女のロッキー、ロッキーのことを好きなアレックスの3人です。ロッキーとアレックスはそれほど悪人ではなく、ただおバカなだけです。周辺に人はいなく、相手は目が見えないっていうのに、3人は深夜2時に屋敷に侵入⁉ 部屋のベットに横たわっていたのは…レザーフェイスならぬ白髪の老人。いかにも楽勝に見えますが、まず捕まるのはマネー。至近距離であっけなく撃ち殺されます。これにビビったロッキーとアレックス、暗闇(暗闇じゃなくても相手には見えないですけど。)に身を隠します。そうこうしてるうち、窓には板を撃ち込まれ、南京錠でドアはロックされ、二人は屋敷の中で監禁状態に!さらに逃げ込んだ地下室で驚愕の事実を発見⁉ しかもその目的が…クレイジー!この老人、ヤバすぎます。
少しでも音を立てると拳銃を撃ちまくる老人、老人から一瞬逃れたと思ったら、眠らせておいたはずの番犬が襲ってくるはで、ハラハラドキドキ息継ぐ暇もありません。マネーが殺されたあたりから、映画はノンストップの展開になるので、深呼吸を忘れずにご鑑賞ください。
◇『ドント・ブリーズ2』
2作目は少女を守る屈強な老人。座頭市のように「わりー奴はたたき斬ってやる!!」的な内容なのでしょうか?前作PG12に対して、R15+になったことが気になります。
◇『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
「音を立てたら、超即死!!」音を立てると怪物が出て来るヤツです。
◇『ギルティ』
電話とそこから聞こえてくる音声で誘拐事件を解決しようとする刑事。この映画も緊迫感あふれてます。
◇『座頭市』
たけし版もありますが、座頭市と言えばこの人、勝新太郎ですね。
◇『暗くなるまで待って』
盲目の主人公は、オードリー・ヘップバーン、彼女のアパートに押し入るのは、最近ぶっ飛んだ老人役が多いアラン・アーキンです。
◇『もう一度観たいあの映画』
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もう一度観たいあの映画 VOL.87 『ドント・ブリーズ』
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